経営者 2007 10 27

 「新興企業の経営」と「大企業の経営」は違います。
問題は、新興企業から大企業へ発展する過程で発生するのです。
たいていは、社長の限界が企業の限界となるのです。
それを無視して、企業を拡張させれば、破綻を招くことになるでしょう。
 新興企業のうちは、個人商店のようなものでしょう。
社長が、すべての権限を握り、すべての責任を負う。
これが、個人商店の特徴でしょう。
 しかし、会社が成長するつれて、
自分(社長)の権力が縮小していくような気がする。
「会社が自分そのもの」と思い込んでいる経営者にとっては、
何だか、ずいぶん、寂しい思いがする。
 しかし、こうしたことは、大企業になれば、仕方ないことです。
大企業になれば、営業だけでなく、あるいは製品開発だけでなく、
当然、やっかいで手間のかかる、財務管理も、労務管理も、人事管理も発生してくるのです。
その上、会社に対する利害関係者も、飛躍的に増大します。
こうしたこともまで、すべて社長ができるとすれば、
その社長はスーパーマンでしょう。
(しかし、スーパーマンは、架空の存在である以上、
そういう社長も、架空の存在です)。
 自分が苦労して育てた会社なのに、
やがて、成長するにつれて、自分から離れていく。
これは、子育てと同じで、社会の法則です。

社長の限界が企業の限界となるのです。
そう気づいた時、大企業への扉は開くのかもしれません。
新興企業が大企業に脱皮するのは、難しく、非情でもあります。
















































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